淡水系アクアリウム

水槽の増え続ける巻貝(スネール)対策におススメな熱帯魚を紹介する

水槽にいつの間にか増えている貝を駆除したい

熱帯魚水槽を作ると、やはり水草も入れてしまいたくなるものなんです。

自然に近い風景、そして環境的にもグリーンが取り入れられて癒し効果、更には熱帯魚やエビ類の隠れ場所やそこに棲息するであろう微生物が餌になるかも?という期待もあります。

しかし

水草を水槽に入れると、ほぼ確実にぶつかるであろう「爆増する巻貝」問題。いつの間にか混入し、しかもめっちゃ増えてる。

今回は水槽に増えまくる巻貝対策として取り入れられる生体を紹介します。きれいな種類からカワイイ種類まで様々ですよ~

 

巻貝を食べてくれる熱帯魚たち

アベニーパファー

Carinotetraodon travancoricus by OpenCage.jpg
画像引用:wikimedia

アベニーパファーは最大で約3cmほどになる淡水性のフグ。フグといえばやはり海水性のフグというのが連想されますが、淡水でも意外にフグっているんですよね!

そしてこの小さなフグさんが水槽に蔓延る巻貝をかじってくれるんです。

個人的な体感では、一般的な60cm水槽(60×36×36)では多くて10匹までくらいかな?と思っていますが、もうちょっと少なくてもじゅうぶん働いてくれるかと。

そして、まんまるで小さいフグというかわいさもあり、女性や小さなお子さんにも人気。ショップで親子連れの子どもさんがフグいるよー!って声を聴くことも。

飼育下で繁殖もします。複数入れてて雌雄ペアがいるといつのまにか増えているかも。

 

デメリットとしては、個体によって気性が荒いヤツもいる、そして巻貝のほかにエビ類も襲うことも。現にミナミヌマエビの稚エビを目の前で食べられてしまいました。

水槽広くしてもけっこう見つかるもんなんです。それ以上にミナミヌマエビが爆殖しまくっていたので、若干そこは自然の摂理として目を瞑るしかなかったんですが。

アベニーパファー:

  • 比較的飼育難易度低め。
  • 小型水槽でもOK。複数飼いはケンカしない程度の数で。
  • 稚エビや稚魚は襲われる危険性がある。
  • だいたい200円~

 

トーマシー

アノマロクロミス・トーマシー。だいたいトーマシーって言えば通じるシクリッド系の熱帯魚。見た目もなかなかきれいでラメのように反射して光る個体も。

そこそこ体躯もあるので巻貝対策としてはかなり有能。

水草の水槽でいつの間にかどうしようもならんくらいに増えていた巻貝を駆逐するのであれば、積極的に導入したい生体。

導入してある程度の日数が経てば、巻貝けっこう減ってるかも!という気がします。気がするだけではなく、むしろ体感できる?くらい。

流通量も多く、ショップでもよく見かけます。価格としては約300円~といったところ。

ペアでの飼育は繁殖も狙えます。その際は他の種類と混泳させていると威嚇してくるようです。

 

やはり小さめなエビや魚などは襲われる危険性があるので、体長の差に気を付けたいところです。シクリッド系ってどうも荒くれものが多いというイメージが払拭できませんね~

トーマシー:

  • 水槽の増える巻貝駆除の最先端。
  • 小型シクリッドできれいな色彩。
  • 雌雄ペアで繁殖できる。威嚇・攻撃するので混泳注意する。
  • だいたい300円~

 

 スカーレットジェム

Scarlet badis male 1.jpg
画像引用:wikimedia

名前の通り、赤い宝石と呼ばれるとてもきれいな赤色をした熱帯魚。とても小さくて、のんびりした泳ぎを見せる癒し系。

スネール対策とされますが、むしろ小さい熱帯魚メインの水槽で飼ってみたいお魚です。

赤色が出るのはオスで、水草水槽の緑に対する赤い個体はとても映えます。インスタ映え待ったなしです。飼ってた当時はmixiすらあまり浸透してなかった時代でした・・。

メスはそこまで派手な色はしないらしいですが、むしろショップであまり見たことがないレア種?2020年現在はどうなんだろう。

 

のんびりめなので、巻貝食べてるとこは見たことがありません。ちょっとでも食べてたらイイネーという程度で飼ってた感じです。

スカーレットジェム:

  • きれいな赤色の癒し系。カワイイ!
  • オスの婚姻色は海水魚にも劣らない色彩。
  • 巻貝対策としては、あんまり実感が沸かない。
  • 昔は高かったけど、現在はそうでもない。300円~くらい。

 

クラウンローチ

クラウンローチ.jpg
画像引用:wikimedia

オレンジと黒の縞模様が特徴的なドジョウの仲間・・・ってドジョウじゃねぇだろ!と突っ込みたくなる見た目なんですが、ドジョウなんですって!

クラウンローチはcrown(ピエロ)の衣装のような見た目で名前が付いているそうです。

そして、眠る時は横になっているという、およそ魚らしくないことをするんです。面白い!

飼育下では約15cmくらいまでになると言われていますが、自然下では30cm以上になるんだとか。たまにショップでも異様にでかいクラウンローチが販売されてたりも。

 

個人的にはタブレット型の沈殿するタイプの餌を与えていましたが、スネール駆除もしてくれるようです。あと、なんかよくパイプ系の穴に隠れていましたね~

クラウンローチ:

  • 見た目と大きさは派手め。
  • 底生系の熱帯魚。
  • 価格は大きさによりけり、500円~2000円くらい。
  • ショップで40cmくらいのヤツが10000円くらいしてた。

 

巻貝の種類はこんなヤツがいた。

  • サカマキガイ
  • モノアラガイ
  • ヒラマキガイ

だいたいはこのあたりが水槽内で爆増しまくりで面倒なことになるんですが、個人的によく増やされまくったのはヒラマキガイでしたね~

平ぺったい半透明みたいな数ミリの貝がたくさんガラス面に付いてて、これは鬱陶しいと水槽の景観を損ねまくったものです。

 

水草に既に貝が付いている場合は上記の魚たちに頼る手もありますが、貝が産み付ける卵を駆除するタイプの魚もいます。

オトシンクルスやプレコなど、ガラス面のコケを食べてくれるものが一緒に食べてくれるとか。

 まとめ

水草を水槽に導入する前に丁寧に水洗いするとか、歯ブラシなどで葉の部分をやさしく擦ってみるとか、物理的な対策を施してはみるんですが、なぜか確実に巻貝は出てくるんですよね!

生体兵器?で駆除するのも手です。あとはショップで売っている巻貝対策の器具も少々用意しておくとよいかもです。

ちょっと大きめな巻貝は時々ピンセットなどで駆除することもありました。貝食性の魚は予防用・補助的な対策で、結局は自分の手で色々やらなければならんよね~と思うのでありました。

 

今回は淡水の熱帯魚水槽での増えまくる巻貝対策で導入するお魚のお話でしたが、なぜか海水魚水槽ではある程度貝類が出てもあんまり気にならないんです。ほぼ確実にライブロックに潜んでいるんですが・・・。

海水魚水槽の貝類のお話もまた紹介できればと思います。

今回の記事、お役に立てられれば幸いです。

 

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